私が破天荒フェニックスを知ったのはホリエモンのYOUTUBEチャンネルにある動画を見ていた時、
偶然ゲストとして出演していた田中修治さんという方が宣伝していたからだ。
物腰の柔らかい雰囲気と的確な物言いをする田中さんが一体どういった人物なのか気になった。
どうやらと田中さんは「オンデーズ」という眼鏡の量販店の社長のようだ。
JINSやZOFFは知っていたが正直オンデーズは聞いたことがない。
そのときは別に破天荒フェニックスにそこまで興味があったわけではなかったが田中修治さんについて調べているとNoteにて10話まで無料で公開されているのを見つけたので少し読み進めることにした。
会話中心に進むので読みやすいし、何より内容がとても面白い。
登場人物が魅力的だし、ひとつ危機を乗り越えたらまた別の問題が発生する。
それを解決しながら成長していく物語にすぐに虜になって10話まで読み終わったが続きが気にになった私はすぐにKindleで購入してしまった。
話の内容は上記のNoteを読んで貰うほうが早いと思うので私が本書から得られた教訓をまとめておく
1.売り方
10話までが無料公開されているのは非常に上手い売り方だと感じた。
破天荒フェニックスは全32章で構成されているが、その1/3が無料で公開されている。
私も読んでいるときは
「無料で公開してるなんて太っ腹だなあ」
ぐらいにしか考えていなかったが、実際に自分が買ってしまっていることを考えると一部を無料で公開するのは上手いやり方だなと思う。
もちろん、このやり方は内容が伴ったものでなければできないだろう。
中身がないものを無料で公開すれば購入する人が減るのは間違いない。
このやり方は本を売るときだけではなくサービスを売るときにも応用できそうだ。
無料で得られるコンテンツがありさらに深いコンテンツや追加コンテンツを得るには有料になる。
よくあるビジネスモデルだが、それを分かりやすい形で知ることができた。
2.ブランディング
半分ノンフィクション、半分フィクションと言われている本書だが
舞台となる株式会社オンデーズは実在するし、登場するほとんどの人物が実在する。
それが非常に上手い造りになっている。
これからは個人ブランディングの時代である。
ビジネス書や自己啓発本を読んでいるとよく見かける話だ。
著者である田中修治さんのブログでも語られている。
OWNDAYSの社長のブログ 小売業が生き残って行く為に一番必要なこと。
認知度をあげるのではなく人気を得なければならない。
商品の機能や品質で差別化するのが難しくなってきている(コモディティ化)小売業では商品を売るための差別化は信用である。
信用を得る為には個人や企業の物語をさらけ出し、ファンになってもらう。
それがまさにこの本の狙いであるところだと思う。
実際に私は破天荒フェニックスを読んでオンデーズという企業が作る眼鏡が欲しくなった。
近所にJINSやZOFFはあるが、電車で1時間以上かけて店舗に見に行ったりもしている。
今回は買うまでには至らなかったが、今後眼鏡を買うならJINSやZOFFではなく間違いなくオンデーズを選ぶであろう。
これからの時代のブランディングについても学ぶことができた。
3.挑戦し続けること。
「知ってるよ」
私もそう思っていた。
成功者は数え切れないぐらいの失敗をしてきていて失敗しても諦めずに挑戦し続けてきたからこそ成功につなげることができている。
どんな成功者でも失敗は必ずしている。
よく聞く話だが、実際にどのような失敗だったのかが知れる機会は少ない。
破天荒フェニックスでも失敗している場面がいくつも出てくる。
・3億円の資金ショート
・社内の裏切り者
・同業他社の戦略による売上低下
実体験を交えた物語で語られていることで成長までにどのような失敗があったのか。
それでも諦めずに続けていった先に成功があること。
挑戦し続けることの大切さを教えてくれる。
まとめ
会話形式で読みやすいし物語にメリハリがあって単純に面白い。
自己啓発本やビジネス書ではなく小説という側面が強いが読む人によっては学びがあるそんな1冊だった。